アース接続は、感電事故を防ぐために非常に重要な安全対策です。しかし、具体的にどのような家電製品にアース接続が必要なのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、アース接続が必要な家電製品と、その理由について解説します。まず、アース接続が必要な家電製品の代表例として、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなどが挙げられます。これらの家電製品は、水を使用したり、高電圧を使用したりするため、漏電のリスクが高いのが特徴です。漏電とは、電気が本来流れるべき回路から外れて、機器の外枠などに流れてしまう現象です。もし、漏電している家電製品に触れてしまうと、感電する可能性があります。アース接続は、漏電した電気を地面に逃がすことで、感電を防ぐ役割を果たします。具体的には、家電製品の金属製の外枠や、アース端子にアース線を接続し、コンセントのアース端子や、地中に埋設したアース棒に接続します。これにより、漏電が発生した場合でも、電気は人体ではなく、アース線を通って地面に流れるため、感電のリスクを大幅に低減できます。また、IHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機なども、アース接続が必要な家電製品です。これらの家電製品も、水を使用したり、高出力で動作したりするため、漏電のリスクがあります。さらに、最近では、パソコンや周辺機器、AV機器などにもアース端子が付いている場合があります。これらの機器は、漏電のリスクは比較的低いですが、落雷による過電流(雷サージ)から機器を保護するために、アース接続が推奨されています。アース接続が必要かどうかは、家電製品の取扱説明書に記載されています。また、家電製品本体にアース端子が付いている場合は、アース接続が必要です。アース接続は、自分で行うこともできますが、安全のためには、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することをおすすめします。