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エアコン室外機のみの取り外しは可能?
エアコンの室外機だけを取り外したい、そう考える状況は意外と多いものです。例えば、室外機の故障で交換が必要になった、あるいは、外壁塗装のために一時的に取り外したい、といった場合です。しかし、エアコンの室外機は、室内機と配管で繋がっており、冷媒ガスが封入されています。「室外機だけを外す」という作業は、専門的な知識と技術を必要とする、注意すべき作業です。この記事では、室外機のみを取り外すことの可否や、その手順、注意点について、詳しく解説していきます。結論から言うと、専門業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。しかし、DIYに慣れている方であれば、ご自身で行うことも不可能ではありません。ただし、その場合は、自己責任となり、リスクを伴うことを理解しておく必要があります。冷媒ガスを大気中に放出してしまうと、環境汚染につながるだけでなく、法律で罰せられる可能性もあります。また、配管の接続部分を適切に処理しないと、冷媒ガスが漏れたり、エアコンの故障の原因になったりすることもあります。室外機を取り外す際には、まず、室内機の電源を切り、ブレーカーを落とします。次に、冷媒ガスを室外機に回収する「ポンプダウン」という作業を行います。ポンプダウンは、専用の工具と手順が必要な作業であり、失敗すると冷媒ガスが漏れてしまう可能性があります。ポンプダウンが完了したら、配管を外します。配管を外す際には、配管内の圧力を抜くために、バルブをゆっくりと開ける必要があります。配管を外したら、室外機を固定しているボルトやナットを外し、室外機を取り外します。取り外した室外機は、適切に保管する必要があります。直射日光や雨水が当たらない場所に保管し、振動や衝撃を与えないように注意しましょう。また、配管の接続部分には、キャップを取り付けて、ゴミやホコリが入らないように保護する必要があります。繰り返しになりますが、エアコンの室外機のみを取り外す作業は、専門的な知識と技術が必要です。安全かつ確実に行うためには、専門業者に依頼することをおすすめします。