ゴミ屋敷の住人の中には、「恥ずかしい」「面倒くさい」などの理由で、ガス点検を拒否する人がいます。しかし、ガス点検の拒否は、重大なリスクを伴い、法的責任を問われる可能性もあります。今回は、ゴミ屋敷でガス点検を拒否した場合のリスクと法的責任について解説します。まず、ガス点検を拒否した場合の最大のリスクは、「ガス漏れによる事故」です。ガス漏れは、目に見えず、臭いもしない場合があるため、気づかないうちに一酸化炭素中毒になったり、火災や爆発が発生したりする可能性があります。特に、ゴミ屋敷では、ガス管やガス器具がゴミに埋もれていたり、破損していたりする可能性が高く、ガス漏れのリスクが非常に高い状態です。次に、「ガスの供給停止」のリスクもあります。ガス会社は、ガス事業法に基づき、定期的にガス漏れ検査などの保安点検を行う義務があります。しかし、点検を拒否し続けると、ガス会社は、安全確保のために、ガスの供給を停止することができます。ガスの供給が停止されると、料理や入浴などができなくなり、生活に大きな支障をきたします。さらに、「法的責任」を問われる可能性もあります。ガス漏れが原因で火災や爆発が発生し、近隣住民に被害が及んだ場合、ゴミ屋敷の所有者や居住者は、損害賠償責任を問われる可能性があります。また、ガス事業法に基づく点検を拒否した場合は、罰金が科せられることもあります。ガス点検の拒否は、百害あって一利なしです。自分自身のためだけでなく、近隣住民のためにも、必ずガス点検を受けるようにしましょう。