マンションで水道の元栓を閉めたら水が出ない?考えられる原因と対処法

マンションで水道の元栓を閉めた後、再び開けたのに水が出ないというトラブルが発生することがあります。このような場合、いくつかの原因が考えられるため、慌てずに原因を特定し、適切に対処することが大切です。 まず考えられるのが、元栓が完全に開いていないケースです。マンションの水道元栓は、レバータイプやハンドル式などがありますが、適切に開けたつもりでも十分に開いていないことがあります。レバータイプの場合は90度の位置までしっかり動かしているか、ハンドル式の場合は反時計回りに完全に回しているか確認しましょう。 次に、水道管内にエアー(空気)が溜まっている可能性があります。元栓を閉めている間に水道管内の圧力が下がり、再開時に空気が入り込むことがあります。この場合、水道の蛇口をすべて開けて数分間放置すると、空気が抜けて正常に水が流れるようになることが多いです。特に、キッチンや洗面所、トイレのすべての蛇口を開けることで、スムーズに空気が抜けます。 また、マンション全体の給水システムの影響を受けている場合もあります。例えば、高層マンションでは、給水ポンプが作動しないと水が供給されないことがあります。元栓を開けたにもかかわらず水が出ない場合は、共用設備のポンプに問題が発生している可能性があるため、管理会社や管理人に確認すると良いでしょう。 給湯器が関係している場合も、水が出ない原因となることがあります。特に、ガス給湯器を使用している場合、元栓を閉めたことで給湯器の安全装置が作動し、お湯が出なくなることがあります。この場合は、給湯器のリセットボタンを押すか、一度電源を切ってから再起動すると解決することが多いです。 元栓を開けても水が出ない場合、マンション全体で断水が発生している可能性も考えられます。管理会社や水道局に問い合わせることで、計画的な断水や工事の影響で水が出なくなっているのか確認できます。特に、夜間や早朝に元栓を開けた場合、一時的な断水が行われていることもあるため、事前に情報をチェックすることが重要です。