エアコンの取り外しというと、室外機だけを外すイメージがあるかもしれませんが、実際には室内機や配管など、さまざまな部品を取り外す必要があります。この記事では、エアコン取り外しの全体像と、その手順について、詳しく解説していきます。エアコンの取り外しは、大きく分けて、室内機の取り外し、配管の取り外し、室外機の取り外しの3つのステップで行われます。まず、室内機の取り外しです。室内機は、壁に固定されているため、固定しているネジや金具を外す必要があります。室内機は、比較的軽量ですが、落下させると破損する可能性があるため、慎重に作業を行う必要があります。また、室内機には、ドレンホースと呼ばれる排水管が接続されています。ドレンホースは、室内機で発生した水を屋外に排出するためのもので、取り外す際には、水がこぼれないように注意が必要です。次に、配管の取り外しです。配管は、室内機と室外機を繋いでいるもので、冷媒ガスが循環しています。配管を取り外す前に、冷媒ガスを室外機に回収する「ポンプダウン」という作業を行う必要があります。ポンプダウンは、専用の工具と手順が必要な作業であり、失敗すると冷媒ガスが漏れてしまう可能性があります。ポンプダウンが完了したら、配管を外します。配管を外す際には、配管内の圧力を抜くために、バルブをゆっくりと開ける必要があります。最後に、室外機の取り外しです。室外機は、屋外に設置されており、多くの場合、コンクリートブロックや架台の上に固定されています。室外機を固定しているボルトやナットを外し、室外機を取り外します。室外機は、重量があるため、落下させないように注意が必要です。また、室外機には、電源ケーブルが接続されています。電源ケーブルを取り外す際には、必ずブレーカーを落とし、電気が流れていないことを確認してから作業を行いましょう。エアコンの取り外し作業は、これらのステップを順番に行う必要があります。また、取り外したエアコンは、適切に処分する必要があります。エアコンは、家電リサイクル法の対象品目であり、粗大ゴミとして処分することはできません。家電量販店や、専門業者に引き取りを依頼しましょう。繰り返しになりますが、エアコンの取り外し作業は、専門的な知識と技術が必要です。安全かつ確実に行うためには、専門業者に依頼することをおすすめします。
室外機だけじゃない!エアコン取り外しの全体像