トイレが詰まったとき、スッポン(ラバーカップ)は手軽に使える便利な道具ですが、間違った使い方をすると効果が出ないばかりか、逆に詰まりを悪化させることもあります。正しく使えば強力な詰まり解消アイテムになるスッポンですが、注意点を理解せずに使うと無駄な労力になってしまうことも。今回は、スッポンを使用する際の注意点と、よくある失敗について解説します。 まず、スッポンを使う前に便器内の水位を調整することが重要です。便器の水が溢れそうなほど溜まっている場合、そのままスッポンを使用すると水が飛び散り、床が汚れてしまいます。逆に、水がほとんどない状態では、スッポンの圧力が十分にかからず、詰まりを解消しにくくなります。理想的なのは、便器の排水口がしっかり覆われる程度の水量を保つこと。水位が高すぎる場合はバケツなどで水を取り除き、低すぎる場合は少量の水を足してから作業を行いましょう。 次に、スッポンの動かし方もポイントになります。多くの人が「スッポンを押し込んで詰まりを解消しよう」と考えがちですが、実はこの方法は逆効果になることがあります。スッポンは押し込むよりも、引き抜く動作で詰まりを解消するのが正しい使い方です。排水口にしっかりと密着させ、ゆっくりと押し込んだあと、勢いよく引くことで水流が発生し、詰まっているものを押し流しやすくなります。この動作を5〜10回繰り返すことで、詰まりが解消されることが多いです。 また、異物を流した場合はスッポンを使わないほうがよいこともあります。例えば、おもちゃや歯ブラシ、プラスチック製のキャップなど、固形物が原因で詰まっている場合、スッポンの圧力で排水管の奥へ押し込んでしまい、状況が悪化することがあります。このような場合は、ワイヤーブラシ(トーラー)や、専門業者の手を借りるのが最適な対処法となります。 さらに、強く押し込みすぎると便器や排水管にダメージを与えることがある点にも注意が必要です。特に、古いトイレや陶器製の便器では、力を入れすぎるとヒビが入ったり破損したりするリスクがあります。強く押し込むのではなく、適度な力で動かすことを意識しましょう。 最後に、スッポンを使用したあとは必ず清掃を行うことが大切です。スッポンは直接便器に触れるため、使用後はしっかりと洗い流し、消毒をすることで衛生的に保つことができます。