マンションで水道の元栓を閉めると給湯器が動かなくなる理由と対処法

マンションで水道の元栓を閉めた後、給湯器が正常に動作しなくなることがあります。普段は意識しないことですが、給湯器は水道の圧力に依存して動作するため、元栓を閉めると影響を受けることがあります。給湯器が動かなくなる原因と、スムーズに復旧させるための対処法を解説します。 元栓を閉めた後に給湯器が動かなくなる主な理由は、水圧の変化による安全装置の作動です。給湯器は一定の水圧がなければ正常に動作しないため、元栓を閉めたことで水圧が一時的にゼロになると、安全装置が働いて給湯機能が停止することがあります。 また、元栓を再び開けた際に、配管内の空気が給湯器に入り込むことも原因となります。水道管内に空気が混入すると、給湯器が水の流れを感知できず、火がつかない状態になることがあります。この場合は、蛇口をしばらく開けて空気を抜くことで復旧することが可能です。特に、お湯側の蛇口を開けたままにして、しばらく様子を見ることが効果的です。 給湯器の電源がリセットされることで、設定が初期化されてしまうこともあります。元栓を閉めた後に給湯器の操作パネルがリセットされた場合は、再度電源を入れ直し、設定を確認することが必要です。特に、温度設定や湯量設定が元の状態と異なっていないかをチェックすることで、正常に動作させることができます。 もし、元栓を閉めた後に給湯器のエラー表示が出る場合は、取扱説明書を確認し、対応方法を試してみるのが良いでしょう。多くの給湯器にはリセットボタンがあり、これを押すことでエラーを解除できることがあります。また、エラーコードが表示されている場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせると、具体的な対応策を教えてもらうことができます。 マンションでは、給湯設備が共用の貯湯タンクや給湯ポンプと連携している場合もあります。特に、高層マンションでは各戸ごとに給湯器が設置されていないケースもあり、貯湯設備の影響で給湯が復旧しないことも考えられます。このような場合は、管理会社に問い合わせて状況を確認することが重要です。