ドアノブ交換をDIYで行う際に最も多くの人が陥る失敗のパターンとは、作業の手順が分からないことでも工具がないことでもなく、買ってきた新しいドアノブのサイズが合わなくて取り付けられないという初歩的かつ致命的なミスであり、これを防ぐためにはホームセンターやネットショップで注文ボタンを押す前に、現在付いているドアノブの各部サイズをミリ単位で正確に計測するという地味ですが極めて重要なプロセスを避けて通ることはできません。計測すべき項目は主に4つあり、一つ目は「ドアの厚み」で、これはドアの側面部分の厚さを測るだけですが、メーカーによって対応する厚みが数ミリ刻みで設定されているため、定規をドアの端に当てて正確に読み取る必要があります。二つ目は「バックセット」と呼ばれる寸法で、これはドアの端(ラッチボルトが出ている面)からドアノブの中心(鍵穴やハンドルの軸がある位置)までの水平距離のことを指し、一般的には51ミリや60ミリといった規格が多いですが、古い建物や輸入住宅などでは特殊なサイズが採用されていることもありますので、必ず実測して確認しなければなりません。三つ目は「フロントプレートのサイズ」で、ドアの側面に付いている金属板の縦と横の長さを測りますが、このプレートはラッチボルトを支える重要な部品であり、ここが大きすぎたり小さすぎたりするとドアの彫り込み穴に収まらなかったり隙間が空いてしまったりするため、サイズだけでなく角が直角なのか丸みを帯びているのかといった形状も併せてチェックする必要があります。そして四つ目は「ビスピッチ」と呼ばれるフロントプレートを固定している上下のネジ穴の中心間の距離であり、これが合わないと新たにネジ穴を開け直すという面倒な作業が発生してしまうため、既存の穴をそのまま使いたい場合はこの寸法も忘れずに測っておくことが推奨されます。これらの数字をメモ用紙に書き留めた上で、さらに念を入れるならばスマホで既存のドアノブの全体像やメーカーの刻印部分の写真を撮影しておき、ホームセンターの売り場で店員さんに見せて相談したり、パッケージの裏面に記載されている寸法図と照らし合わせたりすれば、買い間違いのリスクを限りなくゼロに近づけることができるでしょう。