高性能グラスウールの性能を数値化、熱抵抗値と熱伝導率の解釈

高性能グラスウールの断熱性能を評価する上で、重要な指標となるのが、熱抵抗値と、熱伝導率です。ここでは、それぞれの指標の意味を解説し、高性能グラスウールの断熱性能を、数値で具体的に示していきます。まず、熱抵抗値についてです。熱抵抗値とは、熱が伝わりにくさを表す指標であり、単位は(㎡・K)/Wで表されます。数値が大きいほど、熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことを示します。熱抵抗値は、断熱材の厚さを、熱伝導率で割ることで算出されます。高性能グラスウールは、従来のグラスウールに比べて、熱伝導率が低いため、同じ厚さでも、より高い熱抵抗値を示すことができます。例えば、一般的なグラスウールの熱抵抗値が、1.5(㎡・K)/W程度であるのに対し、高性能グラスウールは、3.0(㎡・K)/W以上を示すものもあります。次に、熱伝導率についてです。熱伝導率とは、熱が伝わりやすさを表す指標であり、単位はW/(㎡・K)で表されます。数値が小さいほど、熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことを示します。高性能グラスウールは、従来のグラスウールに比べて、熱伝導率が低く、熱を伝えにくいという特性があります。例えば、一般的なグラスウールの熱伝導率が、0.040W/(㎡・K)程度であるのに対し、高性能グラスウールは、0.036W/(㎡・K)以下を示すものもあります。これらの数値から、高性能グラスウールが、従来のグラスウールよりも、優れた断熱性能を持っていることがわかります。高性能グラスウールを選ぶ際には、熱抵抗値と、熱伝導率の数値を比較検討し、自分の家の断熱レベルに合わせて、適切な製品を選ぶようにしましょう。