昭和の時代に建てられた住宅や古いアパートなどでは丸い形をした握り玉タイプのドアノブが主流でしたが、近年では軽い力で開閉できるレバーハンドルタイプへの交換リフォームが急速に進んでおり、これは単に見た目を現代風におしゃれにするというだけでなく、ユニバーサルデザインの観点からも生活の質を大きく向上させる非常に有意義なDIYと言えます。握り玉タイプの最大の欠点はドアを開けるためにノブをしっかりと握り込んで手首をひねるという動作が必要なことであり、これは若くて健康な人にとっては大した労力ではありませんが、握力が弱くなってきた高齢者や小さなお子様、あるいはリウマチなどで関節に痛みを抱えている人にとっては毎日の大きな負担となり、時には部屋に閉じ込められてしまうリスクさえ孕んでいるのです。また荷物を持って両手が塞がっている時にも握り玉では開けるのに苦労しますが、レバーハンドルであれば肘や体の一部を使ってハンドルを押し下げるだけで簡単にドアを開けることができるため、買い物帰りの主婦や洗濯物を抱えている時など日常生活のあらゆるシーンでその利便性を実感することができるでしょう。交換作業自体もそれほど複雑ではなく、既存の握り玉の取り付け穴をそのまま利用できるリフォーム用のレバーハンドル錠が各メーカーから販売されており、これらを選べばドリルで新たに穴を開け直すといった大掛かりな加工も不要で、ドライバー一本で握り玉からレバーハンドルへと換装することが可能です。ただし注意点として、レバーハンドルは握り玉よりもテコの原理が働いて大きな力が加わりやすいため、取り付け部分の強度が不足しているとガタつきやすくなったり最悪の場合はドア自体を傷めてしまったりする可能性があるため、台座のネジをしっかりと締め付けることや、あまりに安価で強度の低い製品を選ばないようにすることが大切です。さらに選ぶ際にはハンドルのデザインや色だけでなく、衣類の袖などが引っかかりにくい形状のものや、抗菌仕様のものなど機能面にも注目して選ぶとより快適な住環境を作ることができますし、トイレや浴室など内側から鍵をかける必要がある場所には表示錠と呼ばれる鍵付きのタイプを選ぶなど、設置場所に合わせた機能を持った製品を選ぶことも忘れてはいけません。